第2回 インプラントの歴史

インプラントを希望する患者さんからよく聞かれる質問で、
「インプラントはどれくらいもちますか。」というのがあります。

高いお金を払って、手術までやるのですからそれが一年や二年で駄目になってしまうのではたまったものではありませんから当然の事だと思います。

こちらとしても管理が良ければ、一生もちますよと言いたいところなのですが、現在世界で一番長くインプラントを入れている人でも三十数年だと思います。インプラントの歴史はまだその程度だからです。また三十年前、二十年前のインプラントと今のインプラントではだいぶ違いますから、今のインプラントがどのくらいもつかと言われてもなんともいえないところがあります。

インプラントの歴史を簡単に説明しますと、1930年代後半より研究がおこなわれ、1960年代より実際に人への応用がされ始めました。そのころの素材はアルミナやジルコニヤといったセラミック系のものでした。1970年代になるとサファイヤなども使用され、形もブレードタイプといって板状のものが出てきました。

1985年にスウェーデンのブローネマルク先生らが開発したチタン製インプラントが基礎となり、現在チタン製のインプラントが多く使用され行われるようになりました。

現在のインプラントは過去の失敗やデータをもとに改良を重ねてきているので十年、二十年前のものに比べ格段に良くなっているのは確実で、十年以上もつのはあたりまえだと私は思っています。

平成19年7月 山田敏勝
参考文献:口腔インプラントの臨床

第1回 スポーツマウスガードの有効性

新入学、新学期の季節となりました。この時期、部活動なで新たなスポーツにチャレンジする人も多いでしょう。またお子さんやお孫さんが今まで経験のないス ポーツにチャレンジする方もいると思います。慣れないスポーツでの転倒や接触によるケガ、特に口の周りへの衝撃は歯牙の破折、口腔内や舌の損傷、顎の骨折 などを引き起こします。また顎に受けたダメージは脳へと伝わり脳しんとうを引き起こします。マウスガードは接触や転倒からの衝撃から口腔内や歯、顎を保護 するのに有効とされています。また装着することでパフォーマンスが上がるとの報告もあります。
マウスガードはスポーツ用品店で購入できるストック タイプと歯科医院で作るカスタムメイドタイプの物があります。ストックタイプはサイズがS,M,Lとあり、いわば既製品で噛んでいないと口の中で安定して いません。カスタムメイドタイプはオーダーメイドのため、口の中で安定しており会話してもはずれることはありませんのでお勧めです。
いまラグビーやアメフトなど試合でのマウスガードの装着を義務づけるスポーツが増えています。マウスガードがスポーツをする上での必須アイテムとなりつつあります。

平成19年4月  山田敏勝